@ 璋、関戍の諸将を勅めて、文書 復た 先主に関通ずる勿なからしむ。
A 先主大いに怒り、璋の白水軍督・楊懐を召し、責むるに無礼を以ってし、之を斬る。
B 乃ち黄忠・卓膺をして兵を勒し、璋に向わしむ。先主ただちに関の中に至り、諸将ならびに
士卒の妻子を質とし、兵を引きい黄忠・卓膺 らと進んで 培ふ に到り、其の城に拠る。
C 璋 劉王貴・冷苞・張任・ケ賢らを遣わし先主を培に拒がしむ。みな破敗し退いて綿竹を保つ。
D 璋、復た李厳をして綿州諸軍を督せしむ。厳 (李厳)、衆を率いて先主に降る。
先主の軍益々強し。諸将を分遣し属県を平らげ下さしむ。
E 諸葛亮・張飛・趙雲ら兵を将いて流れを泝り、白帝・江州・江陽を定む。
ただ関羽、荊州に留まり鎮す。
F 先主、軍を進め 各隹らく を囲む。時に璋の子・循 (劉循)、城を守る。
G 攻めらるる事、正に1年になんなんとす。』