ザ・ はは おや
〔状況〕・・・60年間 埋もれていた 亡き 母の日記
吾が子へ注いだ母親の恩愛日記 (出産〜3歳までの愛育記録)
誰に読ませる為でもなく、ただ日々書き綴られ、そして60年間埋もれていた母親の深い愛。人知れず茶色に変色し果てた、その5冊のノートから伝わって来る、愛と云うものの1つの姿。
没後すでに50年・・・人間としての一片の記憶だに無い、誕生から3歳までの、愛の器たる吾が子の、その原点が創られてゆく様が、恰も今一緒に暮らして居るかの如く、生き生きと蘇って来る。
誰に読まれる目的も無いからこそ 尊とく美しい。 人知れず、平凡な日々を積み重ねたからこそ 気高く 貴い。方言を方言とも思わず、己の生きる世界の 当然の言葉として、又、日ごろ慣れ親しんだ唯一の言語として、普段日常を 在りの儘に 記し続けた。故にこそ、そこには、母親と云うものの真の優しさや、無条件な慈愛に満ちた 家族への愛が 伝わって来る・・・。
〔記述期間〕
【昭和24年=1949年:4月14日】(誕生日)より
【昭和27年9月27日】まで(翌日3男を出産する前日)の【3年半】
〔その後〕
だが 母(寿々子)は、この8年後の1960年(昭和35年)9月10日 一一
我が子(次男)11歳の時、急逝した・・・
その後、子は 59歳 にして、初めて 此の 日記を 読む。
そして今、還暦の日(2009年4月14日)を以って、之を世に表わす。
それにしても、母親と云うものは 何と偉大な 宇宙の根源 で 在る事か!!
〔感慨〕
誰に読ませる為でもなく、ただ日々書き綴られ、
そして60年間埋もれていた母親の深い愛。
誰に読まれる目的も無いからこそ、尊とく美しい。
人知れず、平凡な日々を積み重ねたからこそ貴く気高い。
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